マルク・マルケス「手術以降は順調。表彰台の可能性は1%、週末の途中でやめる必要があるかもしれない」/MotoGP第15戦アラゴンGP

 9月16~18日にスペインのモーターランド・アラゴンで開催される第15戦アラゴンGPで復帰するマルク・マルケスがプレスカンファレンスに出席し、心境を語った。

 2020年の第2戦スペインGPで転倒を喫したマルケスは、右上腕骨を骨折し、その後3度の手術を受けて、レースに復帰していた。しかし、2022シーズンの第8戦イタリアGP後に4度目の手術を受けるため再度欠場していた。

 そして先日行われた第14戦サンマリノGP後のミサノテストでコースに復帰し、今回の第15戦アラゴンGPで110日ぶりにレース復帰することになった。開催に先駆けて9月15日に行われたプレスカンファレンスにて、マルケスは次のように語っていた。

「今年中にレースができるとは思ってもいなかったけど、手術以降は順調で、段階ごとに良くなっている。もちろん、先は長いし、まだ多くの仕事をする必要がある。だけど、ミサノテストの後は、とてもポジティブだった。体調面で、テストの終わり方は良かった」

2022MotoGP第15戦アラゴンGP プレスカンファレンスに登場したライダー

 そんななかFP1を走行したマルケスは、トップから0.521秒差、11番手の1分49秒207を記録している。しかし、「表彰台の可能性は1%。本当に可能性が低い」とプレスカンファレンスでは語っており、以前のようなコンディションではないようだ。

「それは、ベストな体調からほど遠いから。骨は固定されている。これが最も重要なことだけど、筋肉はまだ望んでいる状態から、かけ離れている。他のライダーからも分かるように、他のメーカーからかけ離れている」

 バイクを走らせることの問題はないが、まだレースを戦える状況ではないという。さらに、復帰が3連戦となるため、大事をとり途中で離脱する可能性もあることを説明しているが、連戦で開催される9月23~25日の第16戦日本GPでも走る見込みのようだ。

「目標は週末を終わらせること。可能性がテーブルにあるのは事実であり、3連戦だから、おそらく日本GPで、もしかしたらタイGPで、週末の途中でやめる必要があるかもしれない。分からないけど、意図と目標は、すべての週末を終わらせ、2023年に向けて準備を整え、ホンダに正確なコメントを与えること。冬はレベルがどこなのか、右腕のトップレベルがどこなのかを理解しなければいけない」

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