山際経済再生担当相が資産訂正 保有株式の記載漏れ「対象外と誤認」

会見で記者の質問に答える山際経済再生担当相=16日午後、内閣府

 山際大志郎経済再生担当相(衆院神奈川18区)は16日の閣議後会見で、昨年10月の岸田政権発足を受けて閣僚として公開した資産に保有株式の記載漏れがあったとして謝罪した。議員事務所がある川崎市高津区のアパートを所有する不動産会社など2社の株式を追加し、資産を訂正した。

 記載が漏れていたのは不動産業「21世紀株式会社」(160株)と、動物病院を運営する「有限会社オルカ」(3千株)の保有株式。外部からの指摘で判明したとしている。山際氏は「21世紀」の発行済み株式の全株を保有していた。

 山際氏によると、2013年に同社を立ち上げてアパートを取得、同社から事務所スペースを借り受けた。山際氏の事務所スタッフが代表取締役を務め、「私自身は運営には関与せず、同社から給与や配当金は受け取っていない」と説明した。

 山際氏は「両社とも非上場のため(閣僚の)公開対象ではないと認識を誤っていた」と釈明。「今後はこうしたことがないよう対応する」と話した。

 大臣規範は、地位を利用した不正蓄財を監視するため、閣僚に資産公開を義務付けており、株式も対象となっている。

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