天野県議 今期限りで引退意向 自民県連幹事長を最多8期連続

引退する意向を固め、取材に応じる天野県議=県議会内

 自民党岡山県連幹事長を歴代最多の8期連続で務める天野学県議(76)=笠岡市選挙区=が来春の県議選に立候補せず、今期限りで引退する意向を固めたことが16日、分かった。

 同日、会長を務める党県議団内派閥の会合で所属議員らに伝えた。終了後、山陽新聞社の取材に応じ「元気なうちに後進に道を譲るべきだと判断した。政治は弱者のためという信念を貫いた自負があり、後悔はない」と述べた。後継として次男(42)の擁立を検討しているという。

 天野氏は参院議員秘書などを経て1983年に初当選し、9期目。2007~08年に県議会議長を務めた。党務の要となる県連幹事長を07年から担い、県政界で大きな影響力を保ってきた。天野氏は「残された任期で県議や党職の役割を全力で果たしたい」と語った。

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