JR川崎駅近くの繁華街「仲見世通り」で女性に刃物のようなものを突き付けたとして、県警国際捜査課と川崎署は17日、暴力行為等処罰法違反の疑いで、ベトナム国籍の住所、職業不詳の男(25)を逮捕した。
県警によると、近くでは直前に、同国籍の男性が刃物で心臓を刺されて死亡する殺人事件が起きていて、県警は男が刺した可能性があるとみて詳しい経緯を調べる。
逮捕容疑は、11日午後11時20分ごろ、川崎市川崎区東田町の路上で、同区に住む飲食店経営の女性(39)に、刃物のようなものを突き付けるなどの暴行を加えた、としている。女性にけがはなかった。男は調べに対し、黙秘しているという。
県警によると、男は近くの飲食店で知人ら数人と飲食をしていて、店内の別のグループと何らかのトラブルになった。その後、店外の路上で、女性に持っていた刃物のようなものを突き付けて逃走した。刃物は見つかっていない。
現場周辺の防犯カメラ映像などから男の関与が浮上。県警は男を全国に指名手配していた。16日深夜に男が警視庁新宿署に出頭したため、連絡を受けて駆け付けた捜査員が逮捕した。
現場近くの歩道では、直前に同国籍の会社員の男性(57)=横浜市鶴見区下末吉2丁目=が男に刃物で心臓1カ所を刺されて死亡した。県警はその場から逃走したベトナム人とみられる男の行方を追っていた。