広島で原爆投下前後の鉛筆画展 消えた街並み描いた被爆者

広島市で始まった被爆者森冨茂雄さんの作品展=17日午前

 原爆投下前後の広島の街並みを鉛筆画に残した被爆者森冨茂雄さん=2021年に92歳で死去=の作品展が17日、広島市の平和記念公園内の「レストハウス」で始まった。主催者は「壊された街には人々の暮らしがあった。復興しても取り戻せないものがあることを知ってほしい」と話す。30日まで。

 1945年8月6日、15歳だった森冨さんは市内の学徒動員先で被爆した。自宅があった爆心地近くは壊滅し、父や弟らが犠牲になった。森冨さんは生前「絵に残すことが私の証言だ」と話していた。

 店の看板まで描き込まれた緻密で立体的な絵は、アニメ映画「この世界の片隅に」の参考資料にもなった。

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