和歌山県知事は出席の意向 安倍元首相の国葬

 仁坂吉伸和歌山県知事は16日の県議会一般質問で、安倍晋三元首相の国葬に出席する意向を示した。また、県としては県庁本庁舎に半旗を掲げ、弔意を表すという。

 高田由一議員(共産、西牟婁郡)の質問に対し「国の儀式として実施するもので、案内があったので、県知事として当然出席し、心から哀悼の意を表する所存だ」と答えた。

 議会散会後、報道陣の取材に「長く総理をやられた方が凶弾に倒れられたことは大変残念なことであり、国として正式な葬儀をすると政府が決めたことに反対はしない」と述べた。市町村には半旗掲揚を求めないとし、県民や県職員に、黙とうなどを呼びかけることもしないという。

■「県の後援実績はない」 旧統一教会の事業

 高田議員は一般質問で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治家との関係が問題になっていることに関連し、県行政とは関わりがなかったかも聞いた。

 これに対し、赤坂武彦知事室長は「過去10年間の県の後援名義使用を調査したが、旧統一教会や関連団体に承認した実績はない」と答えた。

 後援名義の使用依頼があれば、その事業が公共の福祉に寄与するものであり、特定の政治団体や宗教法人などの活動に関するものでないことなどを審査し、承認していると説明した。

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