ポルトガル代表、“歴史を着る”国旗ストライプ!今こそ推したい「懐かしユニフォーム」

ちょっと懐かしのユニフォームをさらっと軽くご紹介する「Qoly × LFB Vintage」ブログのQoly版。

今回はストライプが印象的だったポルトガル代表のユニフォームをお届けします。

ポルトガル代表 2010 Nike アウェイ半袖 ユニフォーム

2010年南アフリカW杯やEURO2012予選で着用したユニフォーム。アウェイに白を使うのはポルトガルの定番ですが、垂直ストライプは歴代でも珍しいデザインです。

初めてアフリカ大陸で開催された2010年の南アフリカW杯。クリスティアーノ・ロナウド、リカルド・カルヴァーリョ、シモン・サブローサ、パウロ・フェレイラ、ティアゴ・メンデス、ファビオ・コエントランといった選手がこのユニに袖を通しました。

パンツは緑でソックスは白×緑という組み合せは、シャツによく合っていたという印象です。選手用ユニフォームは画像のように胸番号部分を白く角抜きに。

このユニフォームはグループステージのコートジボワール戦と、決勝トーナメント1回戦のスペイン戦で着用。そのスペイン戦ではダビド・ビジャの一発に沈みスコア0-1で敗戦。大会を後にしています。

相手のスペインはアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)がフル出場。ポルトガルの選手も手を焼く存在でした。

先述の通り、ポルトガルでストライプは珍しいデザイン。過去にはサプライヤーがadidas時代にタスキ掛けの3本線デザインを採用したことがありましたが、シンプルな縦ストライプは初登場だったと思います。

この2色のストライプはポルトガルのチームカラーであり、国旗の色ですね。

ポルトガル国旗の赤は「大航海時代の勇気ある英雄の血」で、緑は「未来への希望」の意味だとか(色の意味には諸説あるようです)。

丸い図柄は航海術と航海航路の発見を表す天球儀。その中に配する“5つの青い盾”を描く紋章は、代表チームの十字エンブレムにも描かれています。

ポルトガルの建国に由来するという5つの青い盾は重要な存在。キットカラー(主に差し色)にたびたび青が使われる理由の一つかと思います。

ちなみに青は、1095年から1143年まで使われた「ポルトゥカーレ王朝ポルトガル王国」の国旗から登場している歴史ある色だったりします。

キットカラーにしてもエンブレムにしても国家の歴史を感じるポルトガルのユニフォーム。“歴史の重み”という言葉が浮かぶ一着です。

そんなポルトガルのユニフォーム。「Qoly × LFB Vintage」で新品が入手可能です。

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