宮崎県内被害情報(17日午後3時現在)

 宮崎県は、午後3時現在の被害情報や支援状況を発表した。14~16日の人的被害は軽傷6人、重傷2人。現時点の自主避難は高千穂、五ケ瀬町で計65人に上る。高千穂町で約200戸が停電、2600世帯で断水。五ヶ瀬町で水道が濁り、345戸で飲用を控えている。

 【震度(4以上)】

▽震度5強=椎葉村、美郷町、高千穂町

▽震度5弱=延岡市

▽震度4=諸塚村、日之影町、五ケ瀬町、日向市、西都市、高鍋町、新富町、木城町、川南町、都農町、門川町、宮崎市、日南市、国富町、綾町、都城市、小林市、えびの市、高原町

 【人的被害】

 14日に高千穂町の47歳男性が自宅の壁掛け扇風機が落下して頭頂部をけがした。宮崎市の60代女性は避難の際、階段を踏み外して左足を打撲した。16日は延岡市の男性(70)が揺れに驚いてベッドから転倒し、あばら骨を骨折。川南町の女性(13)は机の下に避難しようとしたところ、肩が机に当たって右肩を脱臼した。宮崎市では80歳女性が室内で転倒し右足を骨折し、90歳女性が転倒により左太ももを骨折した。都城市の60代女性は割れた瓶の破片を踏み負傷。高鍋町の60代女性は転倒して腰を打撲した。

 【自主避難】

 高千穂町41人▽五ケ瀬町24人。

 【停電】

 高千穂町内で約200戸。

 【断水】

 高千穂町内で2600世帯、6千人。五ヶ瀬町内では水道が濁り、345戸857人が飲用を控えている。

 【県の警戒体制】

 16日午前1時27分に災害警戒本部を設置。

 【市町村の警戒体制】

 16日午前1時25分の地震を受けて、全26市町村が災害対策本部、災害警戒本部、情報連絡本部を設置していた。被害がないことを確認した上で14市町が順次廃止した。現時点での体制は以下の通り。

 災害対策本部=椎葉村(1村)▽災害警戒本部=高千穂町、五ケ瀬町(2町)▽情報連絡本部=宮崎市、都城市、延岡市、日向市、高鍋町、西米良村、諸塚村、美郷町、日之影町(9市町村)▽廃止=日南市、小林市、串間市、西都市、えびの市、三股町、高原町、国富町、綾町、新富町、木城町、川南町、都農町、門川町(14市町)

 【熊本県への支援状況】

 ▽県警=警察災害派遣隊が熊本県内で活動中

 ▽緊急消防援助隊=県内から計20隊84人が出動。熊本県益城町で倒壊家屋などの捜索を実施。16日午前3時から県大隊が同町役場周辺の救助活動を開始。

 ▽災害派遣医療チーム(DMAT)=熊本県からの要請を受け、県内DMAT5チームが熊本赤十字病院などで活動中。県内では8チームが、同県の患者受け入れ態勢を構築中。

 【そのほか】

 ▽県防災救急ヘリ「あおぞら」=午前5時45分、椎葉村、高千穂町、五ケ瀬町などの主要部と幹線道路の状況を確認。大きな被害は確認されなかった。現在は熊本県に派遣して被害状況を確認中。

 ▽陸上自衛隊=陸上自衛隊都城駐屯地から高千穂町役場に連絡調整員3人を派遣。

© 株式会社宮崎日日新聞社