立憲民主党の泉健太代表「激甚災害指定を速やかに」 大雨被災の福井県南越前町を視察

大雨による被害を受けた農家から話を聞く泉代表(中央)=9月17日、福井県南越前町南今庄

 立憲民主党の泉健太代表は9月17日、8月上旬の記録的大雨で被災した福井県南越前町鹿蒜(かひる)地区を視察した。土砂が流入した水田や護岸が損壊した河川などの状況を確認し「改めて被害の大きさを実感した。激甚災害指定の見通しは出ているが、これを可及的速やかに行うよう週明けにも国に申し入れたい」と述べた。

 同町南今庄のJR南今庄駅付近で櫻本宏副知事と岩倉光弘町長から大雨による被害状況について説明を受け、激甚災害の早期指定や営農が困難な農家への支援などを求める要望書を受け取った。

 泉氏は、30ヘクタールの水稲栽培のほとんどが収穫不能となった南今庄の農家の男性(72)に農地や農作物の被災状況を聞き取り。報道陣に対し「本年度分の(収入減少分を補てんする)保険は出るとのことだが、来年、再来年と農業を再開できる状態ではない。農林水産省とも調整し何とか救済策を講じていきたい」と述べた。

 護岸が削れ、土のうが積まれている鹿蒜川も視察。泉氏は「想定を超える雨量による災害は全国で相次いでおり、従来の治水インフラでは持たない。こういった災害に対応する復旧復興の制度をつくっていかなければならない」と話していた。

© 株式会社福井新聞社