9月17日、MotoGP第15戦アラゴンGPの予選がスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したフランセスコ・バニャイア（ドゥカティ・レノボ・チーム）、ジャック・ミラー（ドゥカティ・レノボ・チーム）、エネア・バスティアニーニ（グレシーニ・レーシングMotoGP）が会見に出席。予選日を振り返り、決勝レースへの展望を語った。
■フランセスコ・バニャイア（ドゥカティ・レノボ・チーム）／予選：ポールポジション
「ラップタイムにはとても満足している。すべてが完ぺきで、これまでで最高のひとつだと思う。2コーナーでは少し怖かった。1回目のトライでベストラップが出るとわかっていたんだけど、2コーナーでフロントタイヤが少し冷えていたんだ。でもそれだけが懸念事項だとわかっていた。その後、すべてが完ぺきだったからね。どのプラクティスでもセクター4でちょっとタイムをロスしていたけど、予選では完ぺきだったから、とてもうれしいよ」
「（路面のグリップ不足については）考えていた。僕たちはミサノから来たばかりで、ミサノの路面グリップはとてもいい。ペース、ユーズドタイヤでのラップタイム、予選でのラップタイムを考えると、昨年よりも速くなっている。だから僕としては、今年のグリップレベルは少しよくなっていると思う」
「グリップレベルを理解するのは簡単ではないだろう。いつもMoto2のレースのあとは少し変わる、つまり（路面のグリップが）低くなるし悪くなることさえある。とにかく、大事なことは1コーナーから攻めていくことで、タイヤを温めることだ。そしていいペースをマネジメントできるか見ていく。簡単ではないけど、昨年よりも速く走れると思う」
■ジャック・ミラー（ドゥカティ・レノボ・チーム）／予選：2番手
「土曜日の結果にはとても満足しているよ。昨日は少し苦戦していたから、特にうれしくはなかった。でも、何が必要なのかを分析して、夜のうちにいくつか調整したんだ。今日の午前中にすぐ、バイクに自信を感じた。フリー走行3回目ではすぐに改善し、ラップタイムを出すことができたんだ。フィーリングはいいし、準備もできていると感じている」
「（3戦連続でドゥカティがフロントロウを独占していることについて）シーズンが進むにつれて僕たちがそれを達成しているのだと思う。エネア（・バスティアニーニ）は昨年のバイクで、僕と同じくらいそこにいるから、それもあると思う。つまりバイクはすごくよく走っていて、ライダーは信じられないくらいうまく走っている。全部がまとまった結果だと思うんだ」
「もちろん、バイクが素晴らしいことは間違いない。この3戦、僕たちが連続でフロントロウを獲得しているけど、サーキットは全く違っている。ミサノはすごくグリップがあったと言えるけど、ここはそこまでじゃない。これはバイクのよさを示していると思うんだ」
「（明日のレースでは）まずは2周をクリアするよ。フリー走行4回目では、ペースに取り組んで、とてもいい感じがあった。17周くらい走ったけど、僕よりちょっといいペースのライダーもいた。でも通常、日曜日にはもう少しよくなるんだ。明日もいい形で臨めると思っているけど、状況を見よう」
■エネア・バスティアニーニ（グレシーニ・レーシングMotoGP）／予選：3番手
「サマーブレイク後、予選でさらに強さを発揮している。どうしてなのかはわからない。でも僕としてはいいことだ。それにバイクのフィーリングも素晴らしいと思う。シルバーストンから、どのレースでも速い。これは僕にとって大事なことだ」
「それにこのレースウイークでも、ここまですごくいい。昨日はグリップレベルが低かったけど、今日は僕としては少しよくなっていて、昨日よりはタイヤの摩耗もやや少なかった。フロントロウは、明日いいレースをするためには重要だ。レース前半、うまくマネジメントする必要があると思う。そのあとにタイヤが終わってしまうかもしれないからね」
「多くのライダーにいいペースがあるから、明日はスタート直後からバトルになるだろうと思う。そして、レースではベストなタイヤ選択をすることが重要だ。でも僕としては、はっきりしているよ。通常、終盤で僕は速いけど、難しいだろうとも思う」
「明日、脅威になるのはドゥカティライダーだけじゃない。ファビオ（・クアルタラロ）はいつもレースで速いし、アレイシ（・エスパルガロ）も速いだろう。マーべリック（・ビニャーレス）も僕の予想ではくるだろうし、スズキも見逃せない」
