ふんわり香る「柚子きんとん」いかが? 越生の高校生、特産品で心和むおせちを考案 ふるさと納税返礼品に

プロジェクトメンバーの(前列左から)伊藤優也さん、岩田穂乃花さん、堀米光稀さん、(後列左から)小林陽水さん、山田海斗さん、吉田光陽さん=埼玉県越生町上野東1丁目の清和学園高校

 埼玉県越生町の清和学園高校(一川高一校長)生徒が考案したおせち「心和む清和おせち」が商品化し、旅行会社から全国販売されるほか同町のふるさと納税の返礼品として採用されている。

 「心和む清和おせち」は、3~4人用の2段おせちで1万8千円(送料・消費税込み)。旅行会社の東武トップツアーズが全国の高校とコラボレーションする「オリジナル高校生おせち」の企画に同校が参加し、商品化が実現した。

 レシピを考案した調理科3年生の生徒は、昨年末からメニューの構想を練り始め、6人のプロジェクトチームを結成。伊藤優也さん(18)は「越生の特産をどう生かすかが一番の課題だった」と振り返る。

 メンバーたちは、試食会や打ち合わせを繰り返すと、甘さの後にユズの香りが鼻から抜ける「柚子きんとん」や、ユズの皮を使用する「海老の柚子風味」、三杯酢からヒントを受けたという「タコの梅酢漬け」を考案し、おせちのレシピを完成させた。チームのメンバーで生徒会長の岩田穂乃花さん(18)は「学校の通常の授業だけでは経験できない貴重な体験だった。今後の進路でも生かしていきたい」と声を弾ませていた。

 今回の商品化したおせちは、同校と連携協定を締結する越生町のふるさと納税の返礼品としても採用されている。同町企画財政課は「町の特産のユズや梅を使用した高校生のおせちがまちのPRになれば」としている。

生徒がレシピを考案した「心和む清和おせち」(清和学園高校提供)

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