台風14号「最大級警戒」 今夜にも長崎県に最接近

店舗の雨戸を木材で補強する店主ら=17日午前11時54分、長崎市脇岬町

 台風14号は18日夜遅くから19日にかけて、長崎県に最接近する見込み。長崎地方気象台によると、南部、北部とも19日未明から暴風域に入るとみられ、1時間50~70ミリの非常に激しい雨が予想される。気象台は暴風などに厳重な警戒を呼びかけている。
 18日の交通機関にも影響が出ている。JR九州は県内発着の特急を終日運休。長崎バス、県営バス、長崎電気軌道は18日正午ごろから全路線を運休し、19日も始発から運転を見合わせる。空の便はオリエンタルエアブリッジなど計43便が欠航。本土と離島を結ぶ九州商船、島原半島と熊本を結ぶ有明フェリーは18日始発から全便欠航する。
 長崎市野母崎地区では17日朝から強風が吹き始めた。同市脇岬町のカフェ経営、菅原洋樹さん(42)は今月初めの台風で破損した雨戸を木材などで補強しながら、「みんなの無事と被害が少ないことを祈るしかない」と話した。
 県は同日、災害対策本部を設置。大石賢吾知事は本部会議で、県民に対し「特別警報が発表される可能性もある。油断することなく、早め早めの行動で自分と大切な人の命を守ってほしい」と呼びかけた。


© 株式会社長崎新聞社