現代ジャズを代表するギタリストの1人であるジュリアン・レイジが、ブルーノートからリリースするニュー・アルバム『ヴュー・ウィズ・ア・ルーム』をリリースした。また、「テンプル・ステップス」のミュージック・ビデオ、そしてブルーノートの社長ドン・ウォズとの対談動画「FIRST LOOK」の公開もスタートしている。
<YouTube:Julian Lage - Temple Steps>
<YouTube:Julian Lage on "First Look" with Don Was of Blue Note Records>
本作には10曲のオリジナル曲を収録。前作に続きベーシストはホルヘ・ローダー、ドラマーはデイヴ・キングのトリオとなっているが、今回はビル・フリゼールも7曲で参加。これまでもデュオ・コンサートやジョン・ゾーンが考案したプロジェクトなど、さまざまな文脈で共演してきた2人だが、今回のカルテットでの共演はジュリアンのアルバム・ビジョンをより鋭く引き立てている。
本作について、ジュリアンは「このアルバムは何年も前から作りたかった。有機的なインプロヴィゼーションと小編成の機敏さを兼ね備えた豪華なオーケストレーションは可能か、という音楽的な問いかけから生まれたものなんだ。その答えは、僕にとって重要なエレクトリック・ギターにあった。エレクトリック・ギターのサウンドは美しくもあり、鋭くもあり、控えめで暖かくもあり、そして硬質でもある。このアルバムのオーケストレーションを考えるにあたって、その部分を深堀りしたいと思ったんだ」とコメントしている。
また、今回7曲で共演したビル・フリゼールについては、「彼自身がオーケストラのサウンドのようなものだよ。このレコードについて話し合ったとき、ビルは即座に『うん、よくわかったよ。きみがポップにしたい部分も、それがジャズ・ギターの系譜を表していることも知っている』と言ってくれたんだ。ビルはギターのサウンドのニュアンスにとても繊細だから、そのことについて一緒に話すのは楽しいことだった」と語っている。
■リリース情報
ジュリアン・レイジ AL『ヴュー・ウィズ・ア・ルーム』
2022年9月16日発売 UCCQ-1167 SHM-CD ¥2,860(tax in)
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