知の共有財産「京都大学オープンコースウェア」、維持か閉鎖か全学協議で年内結論へ

京都大学は高等教育研究開発推進センターを9月末で廃止するのに伴い、同センターが公開していた授業や公開講座、国際シンポジウムの動画など「知の共有財産」を継続して公開するか、公開を終えるかを決める全学での検討を始めた。年内に結論を出す予定で、結論が出るまで公開を続ける。

京都大学によると、授業や公開講座などの動画は6,000点を上回り、「京都大学オープンコースウェア」の名前で広く公開されてきた。しかし、これら動画の公開を運営してきた京都大学高等教育研究開発推進センターが機構改革で廃止されることになり、廃止後にどうするのかが宙に浮いていた。

このため、学内に「今後の京都大学オープンコースウェアに関するタスクフォース」を設立し、全学的な検討に入った。

京都大学高等教育研究開発推進センターは当初、9月中旬でサイトを閉鎖し、現在公開中のコンテンツに限ってどうするかを学内で検討するとしていたが、知の共有財産が一気に消失することに対する懸念の声が上がり、8月になってしばらくの間に限って教育推進・学生支援部の教育情報推進室で公開するとしていた。ただ、この間詳しい説明が不足したまま、対応方針が二転三転したため、学内や利用者から不満が上がっていた。

参考:

【京都大学】今後の京都大学オープンコースウェアについて

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