1992年に発足したイングランド・プレミアリーグ。それから30年を迎えている。
今回は『Planet Football』から「マンチェスター・ユナイテッドでプレミアリーグに最も多く出場した選手たちのベストイレブン」を紹介する。
GK:ダビド・デ・ヘア
試合数:383試合
マンチェスター・ユナイテッドで歴史上最も多くの試合に出場したのは、ピーター・シュマイケルでもなく、エドウィン・ファン・デル・サールでもなく、今の守護神であるダビド・デ・ヘアだ。
スペインからやってきた守護神は何度もマンチェスター・ユナイテッドのシーズンMVPに選出されたほどインパクトあるセービングを見せてきた。
右SB:ギャリー・ネヴィル
試合数:398試合
もちろんマンチェスター・ユナイテッドの右サイドバックといえばレジェンドのギャリー・ネヴィルだ。出場した試合数は398と圧倒的なもので、しかも数多くのタイトルを獲得している。
サー・アレックス・ファーガソンに愛された彼は、現在辛口解説者としてメディアで大活躍。歯に衣着せぬ物言いで古巣マンチェスター・ユナイテッドにも忖度なし。
CB:リオ・ファーディナンド
試合数:312試合
リーズ・ユナイテッドで「ヤング・リーズ」と呼ばれた伝説的なチームのメンバーだったリオ・ファーディナンド。当時としては記録的な移籍金でマンチェスター・ユナイテッドに加入し、長く中心選手として活躍した。
彼も現在はメディアで解説者として活躍。ギャリー・ネヴィルやジェイミー・キャラガーほどではないものの、古巣にも忖度しない評論で人気を集める。
CB:ジョン・オシェイ
試合数:257試合
センターバック、サイドバック、ボランチ、そしてゴールキーパーまで…スクランブルも含めて様々なポジションで起用されたジョン・オシェイ。地味だったがアレックス・ファーガソン体制のユナイテッドで欠かせない選手でもあった。
ちなみに彼に次ぐ出場数を持つのはミカエル・シルヴェストルとウェズ・ブラウン。彼らもオシェイほどではないがユーティリティー性が武器で非常に便利な存在だった。
左SB:デニス・アーウィン
試合数:296試合
パトリス・エヴラではないの?と思った方も多いだろう。デニス・アーウィンは296試合、そしてエヴラは273試合で、僅かな差しかない。
1990年にオールダム・アスレティックから加入し、2002年まで長くプレー。この数字はプレミアリーグ発足からのデータだけであるが、エヴラを上回っているのだ。
右MF:デイヴィッド・ベッカム
試合数:264試合
数え切れないほどの素晴らしいフリーキックやクロス、そして超ロングシュート。アレックス・ファーガソン体制で生まれた世界的スーパースターだ。
かの有名なスパイク事件(ファーガソン監督が蹴り上げたスパイクがベッカムの顔に当たったというトラブル)さえなければ、もっとその数字は伸びていただろう。
CMF:ポール・スコールズ
試合数:466試合
1993年にデビューしたポール・スコールズ。プレミアリーグの創成期から活躍し始め、そしてプレミアリーグが世界最強リーグに成長するのを見届けた。その間にプレーしたのは466試合。
一度現役を引退したものの、その後怪我人の続出で呼び戻されたというエピソードも有名。その際には、近所のショップで買った一般用のスパイクでプレーしたとか。
CMF:ロイ・キーン
試合数:326試合
マイケル・キャリックかと思いきや、彼よりもロイ・キーンが63試合上回っていた。1993年に加入してから2005年にセルティックへと移籍するまで12年あまり、長く「闘将」として絶大な影響力を発揮した。
引退後は指導者に転身したがあまり成功しておらず、現在はメディアで解説者として活躍。ただ論説が古臭いという批判を受けることも多い。
左MF:ライアン・ギグス
試合数:632試合
1990年にデビューしたライアン・ギグス。それから24年にわたってマンチェスター・ユナイテッド一筋にプレーし、晩年にはボランチもこなし、最後には選手兼コーチ、暫定監督も務めた。
2018年からは母国ウェールズの監督を務めていたものの、弟の妻との不倫が発覚して衝撃を与え、さらに元妻に対するDVの容疑で逮捕。スキャンダルが相次ぎ、晩節を汚している。
FW:オレ・グンナー・スールシャール
試合数:235試合
マンチェスター・ユナイテッドの「スーパーサブ」としてチチャリートとともに伝説的な存在。235試合に出場したが、そのうち84試合がベンチからのスタートであった。
後にマンチェスター・ユナイテッドの監督に就任したものの、なかなか一貫性ある成績を残せずに批判を受け、最終的には解任されることに。
FW:ウェイン・ルーニー
試合数:393試合
もちろんマンチェスター・ユナイテッドの歴史上最多得点者であるウェイン・ルーニーが最後の一人。サイドで起用される時期もあったが、393試合で183ゴールを奪取している。
【写真】プレミアの「オールスターゲーム」があったら、北地区チームはこの11名
残念ながら若い頃の酷使が祟ってか20代終盤にはピークを過ぎてしまったが、もしそれがなければもっと記録を伸ばせていただろう。現在はDCユナイテッドの監督。