ドジャース・プライスが今季限りで現役引退 2012年サイ・ヤング賞

レイズ時代の2012年にアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したデービッド・プライス(ドジャース)が今季限りで現役引退するつもりであることを明らかにした。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、プライスは「時は来た。身体のあちこちが痛むんだ」と話しているという。現在37歳のプライスは、2007年ドラフト全体1位でデビルレイズ(現レイズ)に入団し、レイズ、タイガース、ブルージェイズ、レッドソックス、ドジャースの5球団でプレーして通算157勝を挙げた。

プライスはドラフト翌年の2008年にメジャーデビュー。ポストシーズンでは秘密兵器として5試合に登板して1勝0敗1セーブ、防御率1.59をマークし、レギュラーシーズンより先にポストシーズンで初勝利と初セーブを記録した。2009年からは先発に転向してエースとして活躍し、19勝を挙げた2010年にオールスター・ゲーム初選出。2012年には20勝5敗、防御率2.56、205奪三振の好成績で最多勝と最優秀防御率の二冠を獲得し、球団史上初のサイ・ヤング賞を受賞した。

2014年途中にタイガースへトレードされ、この年はキャリアハイの248回1/3を投げて271奪三振を記録。最多奪三振のタイトルを手にした。2015年途中に今度はブルージェイズへトレードされ、18勝5敗、防御率2.45、225奪三振の好成績で自身2度目となる最優秀防御率のタイトルを獲得。結果的に、この年が最後のオールスター・ゲーム選出となった(2010~12年、14~15年の5度選出)。

2016年からは大型契約でレッドソックスに加入し、2018年は16勝を挙げてチームのワールドシリーズ制覇に貢献。ポストシーズンでは通算23試合(うち14先発)に登板して5勝9敗1セーブ、防御率4.62という成績を残している。

2020年2月のトレードでムーキー・ベッツとともにドジャースへ移籍し、この年は新型コロナウイルスのパンデミックのなかで全休を選択。戦列復帰した2021年以降はリリーフでの登板が中心となり、以前のような輝きを見せることはなかった。

今季は38試合すべてにリリーフで登板し、2勝0敗1セーブ、防御率2.58を記録。通算成績はメジャー14年間で398試合(うち322先発)に登板して2141回2/3を投げ、157勝82敗2セーブ、防御率3.32、2076奪三振となっている。

© MLB Advanced Media, LP.