豊作、つや良し スーパーフード「青パパイア」店頭にずらり

今季初出荷を無事に迎え笑みを浮かべる生産者ら=17日、秦野市平沢

 神奈川県秦野市の特産品にしようと地元で取り組んでいる「青パパイア」が今季初出荷を迎え、JAはだの直売所「じばさんず」(同市平沢)で販売が始まった。市内で生産がスタートして2年目の今年は豊作で、ツヤのいい青パパイアが待ちわびた消費者へ届けられた。

 青パパイアは未熟のうちに収穫することから鳥獣被害や害虫に強く、被害に悩む市内の農家では新たな収入源として期待されている。糖質や脂質を分解する酵素を豊富に含み、近年はスーパーフードとして注目を浴び、淡泊でくせのない味とあってサラダや炒め物などに用いられている。

 今季初出荷の17日、「じばさんず」の陳列棚には、日光をたっぷりと浴びて育った大小さまざまなサイズの青パパイアが並び、同JAが作成したオススメのレシピシートなどが添えられた。

 今季は19人の生産者が、計9200平方メートルの畑で約800本栽培。天候が安定したことなどから収穫量も昨年の4倍となる約8トンが見込まれる。同JA「青パパイア研究会」の沼田良雄会長(76)は「大きさも量も満足いくものとなった。無事に棚一面に並べられてほっとした」と喜びを語った。

 店内は開店直後からにぎわい、六つ購入した市内在住の女性(40)は「今日から販売と聞いて買いに来た。今年もタイ料理や天ぷらにして食べるのが楽しみ」とほほえんだ。今後は市内の量販店などにも出荷が予定される。

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