「若い力 反映できる街に」 長濱ねるさん(24) 新幹線開業、長崎への思い

「若い人のパワーも反映できるような街になってほしい」と語る長濱さん=福岡市内

 昨年10月から西九州新幹線県広報大使としてPR活動に携わってきました。開業当日は長崎駅の一日駅長を務めます。たくさんの方々の思いが詰まっての開業になるので、これから新幹線かもめが日常に根付き、末永く愛されるように、との思いを込めて送り出したいと思います。
 長崎に帰るたびに長崎駅周辺をはじめ、街並みが大きく変わっていますね。ホテルや飲食店を立ち上げるといった、若い人のエネルギーを感じます。おそらく今、何かに挑戦しやすい雰囲気があるのでしょう。進学などで県外を選ぶ人は多いかもしれませんが、離れたとしても帰ってきたくなる街に、若い人のパワーも反映できるような街になっていったらいいですね。
 長崎県は、観光地としての知名度が高い半面、「遠い」「飛行機でしか行けない」といったイメージもあるようです。私が長崎出身だと話すと、多くの人から「すてきなところだね」とか「行ってみたい」などと声をかけてもらえますが、繰り返し訪れる人は少ないのかなという印象です。新幹線開業を機に、より身近に感じ、もっと気軽に、ふらっと遊びに来てもらえれば。お気に入りの場所を見つけてもらい、リピートしたくなるような魅力を発信していきたいです。
 県内には歴史的な建造物やその地域に根付いた文化があります。いろんな文化が混じり合い、多様性を受け入れてきた場所だとも思います。お世話好きで、来た人をもてなしたいという温かさもあります。そういった古くからある残したいものと、新しいものとが共存できる街だったらいいですよね。みんな丸ごと本県の魅力です。私も一緒に前進していければと思っています。

【略歴】ながはま・ねる 長崎市出身。幼少期を新上五島町で過ごす。2015年「欅坂46」のメンバーとしてデビュー。グループ卒業後はテレビ番組のMCや雑誌のエッセー連載など幅広く活動中。10月放送開始のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」に出演する。


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