道の駅もてぎ、国のモデル事業に 支援受け26年度新装開業

国交省のモデルプロジェクト実施箇所に選ばれた「道の駅もてぎ」(町提供)

 国土交通省は18日までに、栃木県茂木町主体の第三セクターが運営する「道の駅もてぎ」など道の駅2カ所を、「道の駅第3ステージ」実現のモデルプロジェクト実施箇所に選んだと発表した。町は国、全国道の駅連絡会と協働し、道の駅の安定的な運営と地域発展の実現方策を探る。一方で町は施設の老朽化が進む同道の駅の改築を予定しており、プロジェクトをばねとして2026年度を目途に新装開業を目指す。

 同道の駅は県内初の道の駅として1997年に開業し、2015年には全国6カ所の「モデル道の駅」の一つになった。今年25周年を迎え、同じモデル道の駅の「道の駅とみうら」(千葉県南房総市)とともに今回、モデルプロジェクト実施箇所に選ばれた。

 道の駅は道路利用者の休憩施設として始まり、所管する国交省は開設初期を第1ステージと位置付けた。同省は20〜25年の期間を、道の駅が地方創生と観光を加速する拠点となることを目指す「第3ステージ」とし、22〜25年の第3ステージ中後期に「もてぎ」など2カ所でモデルプロジェクトを実施。得られたノウハウを全国に展開するとしている。

 町は今後、モデルプロジェクトの枠組みを活用しながら外部コンサルタントなどによる調査や提言などを得て、新しい「道の駅もてぎ」の事業の在り方を来年度までの2年間で基本構想にまとめる。

 道の駅もてぎの運営会社「もてぎプラザ」社長、古口達也(こぐちたつや)町長は「道の駅は町の産業振興の命綱のようなもの。プロジェクトの中身はまだ不明だが、財政的・人的支援、情報提供などに期待している。全国の見本となるような新たな道の駅のステージを『道の駅とみうら』と見いだしていきたい」と述べた。

 今後、町中堅職員によるワークショップで基本構想策定の基礎となる町の考え方をまとめることにしている。

 

国交省のモデルプロジェクト実施箇所に選ばれた「道の駅もてぎ」(町提供)

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