人と人が支え合うおせっかいなまちづくりを 那覇市推進協設立10年、記念式典を開催

 【那覇】那覇市協働大使を中心に構成する那覇市協働によるまちづくり推進協議会(与儀弘子会長)は8月23日、市銘苅のなは市民協働プラザ内で設立10周年記念式典を開催した。城間幹子市長をはじめ、協議会の役員や運営委員らが出席し、市民と市民、市民と行政による協働のまちづくりの新たな門出を祝った。2011年の設立から10年間会長を務めた銘苅春雄顧問に城間市長から感謝状が手渡された。

 翁長雄志前知事の那覇市長時代の2008年から、「協働によるまちづくり」を実践する人たちへこれまでの活動に対して敬意を表すとともに、さらなる活躍を期待して市協働大使を委嘱。これまで千人以上に委嘱している。協議会は協働大使の統括組織として11年8月に設立された。

 協議会の与儀会長は「『つなぐ、支援する、PRする場を設ける』をモットーに、人と人とが支え合うおせっかいなまちづくりに、共に汗を流して取り組んでいきたい」とあいさつした。

 城間市長は「那覇市の協働の機運を高め、まちづくりをリードしていただきたい。皆さんと共に活動する体制が整っている。『協働の手引き』を活用し協働の輪を広げていただきたい」と激励した。

 感謝状を手にした銘苅顧問は「協働大使の代表として、まちづくりにご尽力いただいた那覇市民の皆さま、市まちづくり協働推進課の皆さまに代わって感謝状を受け取った」と謝意を述べ、「SDGsを念頭に置き、持続可能なほのぼのとした那覇市のまちづくりを進めていきたい」と述べた。

 会では、協議会設立前の発起人会や設立準備会、数多くの協働事業など、秘話を含めて写真で活動の歩みを振り返った。また、那覇市協働大使でNPO法人にじのはしファンドの糸数未希代表や学生団体「VONS(ボンス)」初代代表の平敷雅さん(21)が登壇し、「未来へのキックオフ」と題して「協働によるまちづくり」の未来について語った。

 (中川廣江通信員)

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