Adaniがインド第2のセメント企業に

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【アーメダバード(インド)2022年9月16日PR Newswire=共同通信JBN】
*Ambuja CementsによるACC買収が完了
*65億米ドルに相当するインドのインフラ・資材分野最大の買収
*買収後、AdaniはAmbuja Cementsの63.15%、ACCの56.69%(うち50.05%はAmbuja Cements経由)の株式を保有
*Ambuja CementsとACCの時価総額は計190億米ドル(買収時点)
*Adaniはこの買収で年間生産能力6750万トン、インド第2のセメントメーカーに
*監査委員会と指名・報酬委員会の100%社外取締役でコーポレートガバナンス強化
*社外取締役のみで構成される企業責任委員会と一般消費者委員会の新設2委員会がESG確保と消費者第1アプローチを推進

Adani Familyは特別目的事業体のEndeavour Trade and Investment Ltd(BidCo)を通じて、Ambuja Cements LtdとACC Ltdの買収を無事完了した。この取引には、Holcim 所有のAmbujaとACCの株式取得、およびインド証券為替取引所(SEBI)規定による両社のオープンオファーが含まれていた。

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Ambuja CementsとACCのHolcim所有株式とオープンオファー検討の価値は65億ドルで、Adaniにとって過去最大の買収であるとともに、インドのインフラ・資材分野で最大のM&Aになる。買収後、AdaniはAmbuja Cementsの63.15%、ACCの56.69%(このうち50.05%はAmbuja Cements経由)の株式を保有する。

Adani GroupのGautam Adani会長は「セメントを刺激的事業にしているのは、インドの成長ヘッドルームで、2050年をはるかに超えてほかのどの国もしのぐ。セメントはエネルギーコスト、物流、流通コスト、および生産を変革し十分なサプライチェーン効率得るデジタルプラットフォームの活用力に依存する経済ゲームである。これらの能力それぞれがわれわれにとってコアビジネスであり、したがって、われわれのセメント事業に一連の比類ない隣接性を提供する。競争力ある経済を最終的に推進するのは、このような隣接性である。また、世界有数の再生可能エネルギー企業としての地位は、循環経済の原則に沿った最高品質のグリーンセメントを製造する役に立つ。これらの局面は全て、遅くとも2030年までに最大で最も効率的なセメントメーカーになる軌道にわれわれを乗せている」と語った。

Ambuja CementsとACCは現在、6750万トンの総設備生産能力がある。両社は計り知れない深さの製造・サプライチェーンインフラを有し、統合ユニット14カ所、研削ユニット16カ所、生コンプラント79カ所を展開し、インド全土に7万8000以上のチャンネルパートナーがいるインド最強級のブランドである。

Ambuja Cementsの取締役会はワラント優先割り当てによるAmbujaへの2000億ルピー注入を承認した。それはAmbujaが市場で成長を捉える備えになる。買収はAdani Groupのビジネス哲学に沿って、全出資者に対する価値創出を大幅に加速する。

Ambuja CementsとACCの両社は、特にAdani Portfolio各社が豊富な経験と深い専門知識を持つ原材料、再生可能電力・物流の分野で、統合Adaniインフラプラットフォームの相乗効果による恩恵を受ける。AmbujaとACCはまた、AdaniのESG(環境・社会・ガバナンス)、循環経済、資本経営理念からも利益を受ける。各社は引き続き国連持続可能な開発目標(SDGs)、とりわけ、SDG 6(水と衛生)、SDG 7(手ごろでクリーンなエネルギー)、SDG 11(住み続けられるまちづくり)、SDG 13(気候変動に具体的行動を)に深く連携する。

Adani Portfolioのガバナンス哲学に沿って、Ambuja CementsとACC両社は取締役会委員会を再構成した。監査委員会と指名・報酬委員会は現在、100%が社外取締役で構成されている。さらに企業責任委員会と一般消費者委員会の2委員会を新設、ともに100%社外取締役で構成され、取締役会に確実なESGコミットメントと消費者満足最大化を提供する。また、50%が社外取締役の商品価格委員会も設置され、リスク管理を強化している。

取引は国際銀行14行から計45億米ドルの融資を受けた。Barclays Bank PLC、ドイツ銀行、スタンダードチャータード銀行が取引のオリジナルマンデーテッド・リードアレンジャーとブックランナーを務めた。Barclays Bank PLC、DBS銀行、ドイツ銀行、三菱UFJ銀行、スタンダードチャータード銀行がマンデーテッド・リードアレンジャーとブックランナー、さらに、BNPパリバ、シティバンク、Emirates NBD Bank、First Abu Dhabi Bank、ING Bank、Intesa Sanpaolo S.p.A、みずほ銀行、三井住友銀行、Qatar National Bankが取引のマンデーテッド・リードアレンジャーを務めた。

Barclays Bank PLCとドイツ銀行はBidCoに対するM&Aアドバイザーになり、スタンダードチャータード銀行が組織アドバイザー、ICICI Securitiesとドイツ銀行がAmbuja CementsとACCのBidCoオープンオファーのマーチャントバンクを務めた。

Cyril Amarchand Mangaldasとレイサム アンド ワトキンスがBidCoのM&A顧問を務めた。両法律事務所はAllen & Overy LLPとの資金調達でBidCoの法律顧問も務め、Talwar Thakore and Associatesが貸し手の法律顧問になった。

▽Adani Portfolioについて
インドのアーメダバードを本拠とするAdani Groupは、インド最大・最速成長ポートフォリオの多角化企業で、ロジスティクス(海港、空港、ロジスティクス、海運、鉄道)、資源、発電と配電、再生可能エネルギー、天然ガスとインフラ、アグロ(商品、食用油、食品、冷蔵、穀物サイロ)、不動産、公共交通インフラ、消費者金融、国防などの分野で事業を展開している。Adaniは成功と指導的地位を持続的成長の指導理念である「Nation Building(国家建設)」と「Growth with Goodness(善良な成長)」のコア哲学に負っている。グループは、持続可能性、多様性、共有価値の原則に基づくCSR(企業の社会的責任)プログラムを通じて、環境保護とコミュニティー向上にコミットしている。

詳細はww.adani.com を参照。

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ソース:Adani Group