ダイアナが王室にもたらした功績とは ドキュメンタリー映画「プリンセス・ダイアナ」本編映像

9月30日より劇場公開される、ダイアナ元皇太子妃のドキュメンタリー映画「プリンセス・ダイアナ」から、ダイアナがイギリスにもたらした影響を解説する本編映像が公開された。

映像は、ハンプトンコート宮殿にオランダのロイヤルファミリーを招いた1982年のもの。エリザベス女王はオランダのベアトリクス女王と並んでマスコミの前に登場し、その後チャールズ皇太子とダイアナが腕を組んで現れる。ナレーションで「ダイアナ妃は王室にとって数世紀ぶりの吉事だ」と語られるとともに、君主制主義者が5割だったオーストラリアでは、ダイアナの訪問後に支持者が大きく増えたことが解説され、「皇太子だけの訪問では影響がはなかった」と続く。

この映像でダイアナが身に着けている4連パールのネックレスは、日本政府がエリザベス女王に贈ったもの。女王からダイアナに受け継がれ、現在はキャサリン皇太子妃が愛用している伝統のジュエリーだ。

そして映像は、ダイアナの葬儀の様子に切り替わり、ダイアナの訃報があった際に声明をださなかった王室への国民の批判が描き出される。「国民がどんなに悲しんでるか知るべき」「王室は儀礼にこだわって人の気持ちが分かっていない」と語る人々。そしてダイアナの葬儀では、王室が国民の声を聞き入れ、ロイヤルファミリーも国民と一緒になって参列し、ダイアナを見送った。このことをきっかけにエリザベス女王と王室は、国民との信頼関係を築くことの重要性を再確認したと言われている。

「プリンセス・ダイアナ」は、没後25年となるダイアナ元皇太子妃について、当時のニュース番組やホームビデオなど、あらゆるアーカイブ映像をつなぎ合わせて描くドキュメンタリー映画。歴史に残る結婚式、子供が生まれた日、離婚にまつわるスキャンダル、エイズの子供を抱きあげる姿、そして亡くなった日と、1981年にチャールズ皇太子と婚約する数週間前から突然の死までを、16年間の映像を元に描き出す。監督は、アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた経験を持つ、ドキュメンタリー作家のエド・パーキンズが務めている。

(C)Kent Gavin

【作品情報】
プリンセス・ダイアナ
2022年9月30日(金)、TOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー
配給:STAR CHANNEL MOVIES

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