「最後のチャンス」だった久保建英、“苦手ポジション”に適応したと豪語

レアル・マドリーからレアル・ソシエダに完全移籍した久保建英。まだ21歳だが、ラ・リーガでの通算出場数が100試合に達した。

『Marca』や『AS』によれば、その久保は、現状についてこう話したそう。

「(これまでのシーズンとは異なり決定的なプレーを見せている秘訣は?)

自分に何が起きているのか自分でもうまく説明できない。

覚えているのは、プレシーズンに滞在したホテルで、サッカー選手として飛躍する最後のチャンスかもしれないと思ったこと。今は期待に応えられていると思う。

(エスパニョール戦でのスタンディングオベーションは)

あの喝采は本当に嬉しかったし、大きな自信になった。

ファンにはそれぞれ意見がある。監督やコーチ陣、選手もいるけれど、サッカーはエンターテイメントであり、ファンはお金を払って見に来てくれるので、彼らが喜んでくれるのは僕らにとっても嬉しいこと。

マドリッドで(ソシエダの)会長に会った時に、3年前から君のことを追っていると言われた。

自分もそれは知っていたし、その瞬間にクラブも監督も僕を欲しがってくれていたソシエダに行くことを決断した。

全ては自分次第だし、いまのところはベストを尽くしている。とても居心地はいいし、チームの取りくみ方やプレースタイルも本当に好き。とても幸せ、とても幸せさ。

(あなたについて最も驚くのはボールのないところのプレー)

それはずっと言われてきた。久保は守備が苦手で、チームを助けられないとずっと言われてきた。体格で先入観を持たれていることもある。

今年はその逆だと証明できていると思う。チームも助け、犠牲もいとわない。

(控えになることもあるが)

1週間に2試合あるので、常に同じメンバーというわけにはいかない。だから、選手もポジションも変わる。監督に言われたことに適応しようとしている。

加入した時に監督には全てに対応できるけれど、左ウィングは好みのポジションではないと伝えたんだ。でも、今日は左ウィングでとても満足しているよ。

監督が怒鳴るのは確かだけど、慣れたね。練習前には全選手と握手をするし、練習後にはほぼ全員と話す。それを見た選手は自信がつく。

自分がプレーしていない時も監督から信頼されてると感じていたし、出番がきたら監督のために全力を賭す。監督は寄り添ってくれて、プレーしていなくても背中を押してくれるからね。

監督が怒鳴るは確か。でも、怒鳴られるほうがいい。怒鳴られない時は自分が何かを失っている気がするからね」

当初は左サイドはムリと監督に伝えていたものの、今では適応したと自信を感じているようだ。

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日本代表は左ウィングが人材難といえるので、久保が左サイドに適応したのは大きいかもしれない。

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