【聞かせて】 No.779「坂本 京子さん・日本防災士会山口県支部女性部長」 

 日本防災士会山口県支部女性部長で、近年は女性の視点から「やさしい避難所づくり」の実践・啓発に努めている。また、女性の防災リーダー育成にも尽力する。

 結婚を機に兵庫県尼崎市に居を移した2カ月後の1995年1月、阪神淡路大震災に遭遇。その被災体験がきっかけとなって、気象予報士・防災士の資格を取得した。

 2022年2月に食物アレルギーに配慮した炊き出しに関する冊子をまとめたり、発達障害児やその親らが安心して避難できる環境を模索したり、災害時における少数派の“困りごと”にも目を配る。10月には避難所での“個室”にもなる車中泊について学べるイベントも開催予定だ。

 「さまざまな人が集う避難所は小さな社会。多様性を受け入れることのできる場所になれば、社会全体も優しくなるはず」と話す。

     

【プロフィル】1966年山口市大殿生まれ。広島修道大を卒業し、テレビ山口に就職。結婚退職後はフリーのアナウンサーとして日本気象協会でラジオの気象解説なども。4年前、日本防災士会県支部に女性部を立ち上げた。好きなアーティストは「嵐」。

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