台風14号は温帯低気圧に 強風・高波はまだ続く見込み 気温変化にも注意 週後半は再び広範囲で雨

 台風14号は東北を通過後、20日(火)午前9時に日本の東で温帯低気圧に変わった。ただし、午後も全国的に風の強い状態が続くため、強風や高波に注意・警戒が必要だ。また、これまでの大雨により土砂災害の危険度が高まっている所があるため、引き続き警戒・注意が必要となる。

気温下がる

 台風から変わった低気圧は日本から遠ざかっているが、関東から東北の太平洋側は今夜にかけても雨や雷雨となる見込み。なお、北風に入れ替わったことで、日本海側を中心に大幅に気温が低くなっている所が多い。中でも新潟や富山では、きょう未明まで30℃以上あった地点が、たった数時間で気温が15℃以上下がるなど、気温の変化が極端になっている。東京都心も朝に比べて気温が下がっているが、こうした急な気温変化による体調への影響に注意が必要だ。

秋晴れ 地域限定

 晴れ間が戻っている西日本や北海道は、あす21日(水)にかけても晴れる所が多い。全国的に朝の最低気温は平年を下回り、関東から西でも20℃以下の所が多くなりそうだ。ただし、東日本や東北は午前中を中心に雲が多く、特に関東は日差しがほとんど戻らない可能性がある。こうした天気の傾向は22日(木)も続き、太平洋側は西日本を含めて雲が多く、東京は午後から雨が降り出す見通し。

広く天気崩れる

 23日(金・秋分の日)は、日本の南から低気圧が近づき、日本付近は湿った空気が流れ込みやすくなる。全国的に天気が崩れ、特に東日本の太平洋側で、雨の降り方が強まる所がありそうだ。24日(土)も関東を中心にぐずついた天気が続き、太平洋側は25日(日)もすっきりしない空模様が続く見込み。なお、週の後半は太平洋側を中心に蒸し暑さが戻る地域が多く、秋の装いはまだ不釣り合いな状態が続きそうだ。

(気象予報士・高橋和也)

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