
秋田県の郷土料理きりたんぽが、新米の収穫時期に合わせてシーズンを迎えた。秋田市の老舗料亭「浜乃家」は20日、県産のコメから手作りする様子を報道陣に披露。いろりできつね色に焼くと香ばしさが広がり、東北に秋の到来を告げた。
米粒の食感が残るように、粘り気の少ないササニシキを使用。炊いてから臼ときねで軽くつき、仲居が秋田杉の棒に手際よく巻き付けた。秋田では比内地鶏と一緒に鍋の具材にするのが定番の食べ方。棒に刺したまま甘みそを塗ってかぶりつく食べ方も有名だ。
竹島知憲社長(67)は「秋田の食材で作った季節の味をぜひ楽しんでほしい」と話した。