台風14号 鶏小屋を見に… 不明男性(82)捜索続く 映像で比べると川の様子はここまで変わっていた

大雨をもたらした台風14号…。広島・廿日市市では19日から82歳の男性の行方が分からなくなっていっています。捜索が行われている川のふだんの様子と19日の映像を比べると、全く違った状況だったことがわかります。

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山崎 有貴 記者
「男性が見に行ったという鶏小屋や近くの水路を警察の捜査員たちが確認しています」

行方不明となっているのは、82歳の男性です。消防によりますと、19日、この男性の息子から「父の姿が見えなくなった」と通報がありました。

男性は、19日朝、廿日市市 浅原にある鶏小屋を見に行ったあと、姿が見えなくなったということです。

親族によりますと、男性は、ふだんは市内の別の場所に住んでいて、ここには飼っている鶏の世話によく訪れていたということです。

近くの住民
「(鶏の卵を)分けてくれたり、買いに行けば、売ってくれて。交流会にも参加してくれて、よくお世話してくれてる人。元気で見つかってくれればと本当に思う」

山崎 有貴 記者
「鶏小屋の近くにはこのように水路があります。枝分かれしながらみます。隠れたところを見ていきますと、道路わきを流れています。きのう、上流から流れてきたものでしょうか。砂や流木がたまっています」

鶏小屋近くの水路は、小瀬川につながっています。

こちらは、その小瀬川をおよそ700メートル下流にくだったあたりで19日、撮影された映像です。

激しい勢いの濁流となっていて、川の水は道路にあふれています。同じ場所をきょう(20日)、見てみると、水位は下がっていましたが、川の水はまだにごっていました。

また、およそ2.5キロくだったあたりは、ふだんこのような様子ですが、19日、撮影された映像では、水が道路にあふれ、まるで川のようになり、その境目は全く分からなくなっていました。

広島県が、廿日市市 浅原に設置している雨量計では、降り始めからの雨量は381ミリを記録しています。

消防と警察は、20日は川の周辺を中心におよそ40人態勢で捜索にあたったということです。

上空からヘリでも現場周辺や小瀬川ダム付近などを確認したということです。

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