旧統一教会のイベント出席認める 山際経済再生担当相 自民調査で報告せず 「認識不足、率直に反省」

旧統一教会との関係を記者から問われ、釈明する山際経済再生担当相=20日午前、内閣府

 山際大志郎経済再生担当相(衆院神奈川18区)は20日の閣議後会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が主催するイベントに出席したことを初めて認めた。今月上旬の自民党の調査では報告しておらず、「党への報告も速やかに訂正する」とした。山際氏を巡っては第2次岸田改造内閣の留任後、外部からの指摘で教団との接点が次々と判明する異例の事態となっている。

 出席を認めたのは、2018年に教団が主催した「神日本家庭連合 希望前進決意2万名大会祝勝会」。教団のホームページにイベントの写真が掲載されており、山際氏が写っていると外部から指摘があったという。山際氏は自身でも確認したとし、「新たな指摘があったら速やかに対応したい」と述べた。

 山際氏は「霊感商法といった社会的な問題が指摘されている団体であることや、被害を受けている方がまだ多数いるという認識が不足していた」と釈明。「イベントに出席することで団体にお墨付きを与えてしまうようになったことは、率直に反省している」と謝罪した。

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