静岡県内の「基準地価」コロナ禍から回復傾向 商業地は熱海市が高い上昇率

静岡県内の土地の価格、「地価」が9月20日、発表されました。新型コロナの地価への影響は、縮小しつつあります。

2022年7月1日時点の静岡県内610地点の地価は、住宅地と商業地は14年連続のマイナスですが、下げ幅は2021年よりも縮小し、工業地は14年ぶりにプラスに転じました。

変動率の上位5市町をみると、5位の静岡市以外は、すべて静岡県東部の市町でした。ここ3年ほどは新型コロナの影響で地価は続落していましたが、経済活動再開の兆しとともに上昇基調となりました。

今回、県内で最も地価が上昇した商業地は、JR熱海駅前の平和通り名店街近くの熱海市田原本町4−19で、+10.2%でした。熱海市中心部に首都圏の観光客が多く戻ってきていることが地価上昇の大きな要因となりました。

一方、県内の商業地の最高価格は24年連続、静岡市葵区呉服町2丁目6番8で、1平方メートル当たり143万円でした。

また、住宅地の最高価格は34年連続で、静岡市葵区西草深町19−16で、1平方メートル当たり29万1000円となっています。

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