東粟倉小 思い出刻む最後の運動会 来春閉校 地域住民も一緒に汗

表現運動でソーラン節を披露する東粟倉小児童=17日

 児童数減少に伴い来年3月末で閉校する岡山県鏡野町と美作市の3小学校の児童が17、18日、最後の運動会を地域住民らと共に楽しみ、思い出を刻んだ。

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 東粟倉小(美作市東青野)では17日、多くの地域住民が声援を送る中、全児童17人がたくましく成長した姿を見せた。

 開会式で宗森雄子校長が「このグラウンドでは最後。笑顔いっぱい、思い出いっぱいの運動会にしてください」とエール。赤組と青組に分かれて児童の応援合戦で幕開けした。

 児童は高い壁を乗り越えたり、平均台の上を落ちないよう進んだりする障害物競走や、保護者を相手に竹の奪い合い、ソーラン節を盛り込んだ表現運動、リレーなどに臨んだ。

 例年は行われていない地域の運動会と合同で開催。中高生と消防団の対抗リレーは盛り上がり、児童も一緒になって玉入れやじゃんけん大会を楽しんだ。最後は後山音頭を踊って一体感に包まれた。

 児童代表の6年岡崎竜也君(11)は閉会式で「保護者、地域、先生に助けてもらいながら思い出に残る運動会にできた」とお礼の言葉を述べた。児童長の6年福永笑(にこ)さん(12)も「卒業生が来てくれてうれしかった。みんなで協力したから成功できた」と振り返った。

 唯一の1年山根颯真君(6)には初めての運動会。「表現のソーラン節は緊張したけど、上手にできた。リレーで負けたのが悔しいので来年は頑張って勝ちたい」と話した。

 東粟倉小は来春、大原小(下町)に統合される。

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