ローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツ伝記本発売を記念したイベントが開催

Charlie's Good Tonight' launch - Photo: Courtesy of Alan Horne

2021年8月に世界中のファンに惜しまれながらこの世を去ったザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stone)のドラマー、チャーリー・ワッツ(Charlie Watts)の伝記本の発売を記念したスペシャル・イベントが、現地時間2022年9月16日の夜、サウスロンドンのサウンド・ラウンジで開催された。

uDiscover Musicにも記事を寄稿している音楽ライターで、放送作家、そして長年にわたりバンドの記録者としてインタビューなどを行ってきたポール・セクストンによる新たな伝記本『Charlie’s Good Tonight: The Life, The Times and the Rolling Stones』は、チャーリー・ワッツの家族公認のもと、バンドからのお墨付きを得て出版されるものだ。

ミック・ジャガーとキース・リチャーズによるはしがきと、バンドの元マネージャーでプロデューサーのアンドリュー・ルーグ・オールダムによる前書きを収めた同書は、イギリス国内では9月15日にMudlark/HarperCollinsから出版されており、今後10月24日にオランダで、11月にスペインで、さらに来年には他の多くの国々でも出版される予定だ。

ロックとジャズ界で最も愛されたミュージシャンの一人であるチャーリー・ワッツの人生と作品を称えるために開催された発売記念イベントでは、ギタリストでサウンド・ラウンジの共同設立者であるケイロン・マーシャル、ベーシストのテリー・ピーカー、ドラマーのナイジェル・アップルトンを中心としたライヴバンドが参加。

そこに加え、デヴィッド・シンクレア4のリーダーであるデヴィッド・シンクレア、ロック歌手のヘレン・ハード、英国アメリカーナ賞を受賞したダニー&ザ・チャンピオンズ・オブ・ザ・ワールドのダニー・ジョージ・ウィルソン、ベネット・ウィルソン・プール、そして彼とギターで頻繁にコラボしているポール・ラッシュがゲストで出演した。

この出版記念イベントは、チャーリーワッツとビル・ワイマンがラインナップに加わる以前からザ・ローリング・ストーンズが初期のライヴを数多く行ったサットンの旧称レッド・ライオンというパブから1ブロックほど離れた会場で行われた。

オープニングで披露された、デヴィッド・シンクレアがヴォーカルを務めたチャック・ベリーの「Bye Bye Johnny」は、デヴィッド・シンクレア4の最新アルバム『Apropos Blues』の収録曲だが、1964年1月にザ・ローリング・ストーンズが発表したファーストEPにも収録されている。続くケイロン・マーシャルがヴォーカルを務めたスリム・ハーポの「I’m A King Bee」のカヴァーは、その3ヵ月後にリリースされたバンドのデビュー・アルバム『The Rolling Stones』の収録曲として知られている。

その後もライヴ・パフォーマンスは続き、再びデヴィッド・シンクレアをフィーチャーしたチャック・ベリー作曲の「Let It Rock」、ダニー・ジョージ・ウィルソンのリード・ヴォーカルによる「Time Is On My Side」と「Mixed Emotions」、ヘレン・ハードをフィーチャーした「Tumbling Dice」、最後にザ・ローリング・ストーンズがR&Bルーツに回帰し、チャート上位を記録した2016年のアルバム『Blue & Lonesome』でカヴァーしたエディ・テイラーの「Ride ‘Em On Down」が披露。

また、これらのライヴ演奏の合間には、ザ・ローリング・ストーンズのアルバムやチャーリー・ワッツの様々なジャズ・プロジェクトからの楽曲や選りすぐりの映像、ポール・セクストンが1990年代初頭から記録しているバンドのインタビューからの抜粋などが流された。

当日のゲストには、今回の伝記本にも登場するチャーリーの仕立て屋と靴屋をそれぞれ担当したダリオとジョン・カルネラ、そしてチャーリーが生涯にわたって親交を結んだジンジャー・ベイカーの娘ネティが含まれている。

Written By uDiscover Team

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