名監督ウディ・アレン 50作目終えたら映画製作から引退へ 閉館相次ぐ映画館も影響? 小説執筆する意向

ウディ・アレン(86)が、映画製作から引退することを明かした。1960年代に映画の世界に入り、49作を監督、アカデミー賞に4度輝いたアレン監督は、パリで『ワスプ22』の撮影を終えた後、映画の世界を離れて執筆に集中する意向という。

アレン監督はラ・ヴァンガーディア紙に「私はこれ以上回想録を書くでしょうか。そうは思いませんね。私の次の映画は50番目で、止めるのによい時だと思うのです。基本的に、これ以上映画を作らず、これらのストーリーを書くことに焦点を当てようとしています。小説を考えていますよ。私の最初の小説となります」と明かした。

アレン監督は『アニー・ホール』や『マンハッタン』などの名作で知られている。コロナ禍などにより、アメリカで多くの映画館が閉館したことによる映画界への影響に触れ、「しかし映画業界は変わりました。ヒューマン・ストーリーには、もはやそれほど関心が集まらないのです。アメリカでは多くの映画館が潰れました」と続けた。

また「(小説は)ユーモアに溢れたものとなると想像します。私が自然に書けるものですから。しかし、非常にシリアスなアイディアもあり、私の幾つかの映画でしたのと同じことをするのをためらいませんよ。非常にシリアスなものです。(私の50本目の映画は)(同監督の2005年製作スリラー作)『マッチ・ポイント』に似ています。エキサイティングでドラマティック、そして不吉なものです」と語った。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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