ゴースト、2019年の曲がTikTokでバズりバンド初の全米チャート入り

Ghost - Photo: Marc Pfitzenreuter/Redferns

スウェーデン出身のロック・バンド、ゴースト(Ghost)が2019年にB面曲としてリリースしていた「Mary on a Cross」が、今年7月にファンによって作成された動画がTikTok上でヴァイラル・ヒットを記録したことから、バンド初の全米チャート入りとなる90位にランクインしている。

このオリジナル曲のサプライズ・ヒットを受けて、ゴーストは、クリエイターがTikTok上で使用できる同曲の“スロウ+リバーブ”ヴァージョンをリリースした。嘲笑的で皮肉めいた「Mary on a Cross」の新ヴァージョンは、シアトリカルで不吉な雰囲気を纏っている。

この曲を使った『ストレンジャー・シングス』のワンシーンの編集動画がTikTok上にアップされると、瞬く間に数百万回再生を記録し、他の多くのユーザーがこの曲を使った動画を作成するきっかけとなった。

現在、この曲に関連するトレンドはひとつではなく、クリエイターたちは、自分たちのルックスが切り替わる動画や、TikTok上でのゴーストの予想外の人気を祝う動画、バンドのライヴ映像などをアップしている。

「Mary On A Cross」は、もともと2019年にリリースされたゴーストの2曲入りEP『Seven Inches Of Satanic Panic』に、「Kiss The Go-Goat」のB面曲として収録されていた。この曲のサビで、フロントマンのトビアス・フォージは次のように歌っている。

You go down just like Holy Mary, Mary on a, Mary on a cross
Not just another Bloody Mary, Mary on a, Mary on a cross
If you choose to run away with me, I will tickle you internally
And I see nothing wrong with that
聖なるマリア、十字架のマリアのように堕ちるんだ
ただの血まみれのマリアではなく、十字架にかけられているマリアよ
私と一緒に逃げるなら、心底満足させてやろう
それで何の問題もないだろう

『Seven Inches Of Satanic Panic』期のゴーストにおいては、トビアス・フォージが“パパ・ニヒル”(Papa Nihil)という別人格をに扮し、バンドの拡張世界における聖職者の長である“シスター・インペラトル”(Sister Imperator)に歌っていると言われている。

Written By Will Schube

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