岡山市中心部で現代アート展「岡山芸術交流2022」が30日に開幕するのを前に、岡山中央中(北区蕃山町)美術部の生徒13人が20日、主会場となる旧内山下小(北区丸の内)を訪れ、作品の準備風景を見学した。
彫刻家の曽根裕さんが手掛けた滑り台のような作品「アミューズメント・ロマーナ」(高さ4メートル、幅16.5メートル、奥行き10.25メートル)の設置作業が進む体育館を訪問。触れたり見上げたりして、繊維強化プラスチックや木を材料にした巨大な彫刻が組み上がる様子を間近で体感した。
アーティスティックディレクター(芸術監督)を務めるタイの美術家リクリット・ティラヴァーニャさんが解説し、11月27日までの会期中の楽しみ方も紹介。「いろいろな所に作品を展示するので、美術館に行く人も行かない人もみんなでアートに触れてほしい」と思いを伝えた。
3年生女子(14)は「体育館に大きな滑り台があるのは不思議な感じがした。展覧会が始まったら多くの作品を見てみたい」と話した。
展覧会では13カ国28組のアーティストが10会場に約60作品を展示する。県内の小中高校95校の約7千人が校外学習や部活動で鑑賞を予定している。