高千穂観光 発信強化へ 祭り支援会社と町協定

包括連携協定書に調印した高千穂町の甲斐町長(右)とオマツリジャパンの加藤優子社長

 高千穂町は全国で祭りの支援を手がけるオマツリジャパン(東京)と、共同事業実施に向けた包括連携協定を締結した。夜神楽や里山の暮らしなどの魅力発信や、地域資源を生かした観光商品開発など、同町の地域文化のブランド化に協力する。
 同社は昨年度、同町の夜神楽を素材とした富裕層向けガイドツアー企画や、町ブランディングサイト制作に協力しており、連携協定によってさらなる事業推進を図る。本年度は、ウェブサイトを通した同町の魅力発信のほか、山や川を生かした同町の新たなアウトドア体験メニューのPRなどで協力。また、高千穂あまてらす鉄道とも連携し、日本一の高さ(105メートル)を誇る高千穂鉄橋での星空観賞ツアーの企画などにも取り組む。
 締結式は16日、町役場であり、同社の加藤優子社長はオンラインで出席。甲斐宗之町長は「高い企画力、ネットワーク、スキルを、町の地域資源を生かしたツアー造成や誘客につなげてほしい」とあいさつ。加藤社長は「高千穂町は美しい自然と神話が息づく日本文化の原点。魅力を発信し、観光誘客や地域文化の保存に貢献したい」と述べた。

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