世界的な種子不足と森林再生の規模拡大に取り組む新たなアライアンスが発足

  • テラフォーメーション、アメリカン・フォレスト、エコシステム・レストレーション・キャンプス、ワン・ツリー・プランテッドがシード・ツー・フォレスト・アライアンスの創設メンバーとして参加、1t.org USが顧問パートナーに
  • 発足と共に、テラフォーメーションは種子不足の解消と森林再生の推進に不可欠な種子銀行インフラストラクチャーに関する初の世界的なレビューを公表

ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界初のグローバルな森林炭素アクセラレーターであるテラフォーメーションは本日、シード・ツー・フォレスト・アライアンス(Seed to Forest Alliance)の発足を発表します。アメリカン・フォレストエコシステム・レストレーション・キャンプスワン・ツリー・プランテッドが創設メンバーとして参加し、1t.org USが顧問パートナーを務めます。

Climate Week NYC 2022で発足するこのアライアンスは、生物多様性と原生林再生を支援するために、林業チームを財政的・技術的支援と結びつけるネットワークを提供します。企業、NGO、慈善家を含むメンバーは、森林再生を加速させるために研究やソートリーダーシップで貢献するほか、成果、ベストプラクティス、専門知識を共有し、森林再生運動の規模を拡大するための最大の障害を克服できるように支援します。

アライアンスはまず、大規模な森林再生の障壁となる不十分な種子供給に注力します。テラフォーメーションが本日公開した新しい調査は、グローバルな森林再生目標を達成するには、世界の既存の種子銀行インフラストラクチャーを大幅にアップグレードする必要があることを明らかにしています。

近年、グローバル企業は持続可能性計画の一環として、36億本以上の植林を確約しています。COP26では、森林の保護と再生のために、72億ドルの民間投資が約束されました。しかし、これらの目標は、世界的な種子銀行インフラストラクチャーへの投資と革新がなければ達成できません。

テラフォーメーションの創立者で最高経営責任者(CEO)のイーシャン・ウォンは、次のように述べています。「長続きする気候ソリューションは、さまざまな関係者の集団的行動によってのみ生まれます。私たちは、専門知識、影響力、決意を持った組織と協力し、世界中の森林再生に真の影響を与えることに大きな期待を感じています。適材適所の植物が育つ、その土地固有の生態系を回復することが、最も効果的で直ちに拡張できる炭素回収ソリューションになります。私たちが力を合わせ、再生の中心にある最も貴重な資源、すなわち種子を保護することで、地球の未来を取り戻すことができるでしょう。」

アメリカン・フォレストで1t.org USリードを務めるケビン・オハラ氏は、次のように述べています。「私たちは、国の意欲的な森林再生目標を達成するために必要な種子を見つけることが、現実的な緊急の課題であることを、幾度となく耳にしています。1t.org USは、シード・ツー・フォレスト・アライアンスが官民およびNGOの取り組みを後押しし、米国と世界各地で種子供給を強化するための活動を支援できることを誇りに思います。」

新しい調査がグローバルな種子銀行ネットワークの緊急性を明らかに

こうした背景の下、テラフォーメーションは種子銀行インフラストラクチャーに関する初の世界的なレビューであるグローバル種子銀行インデックスを公表しました。報告書は、生態系の回復のために世界で利用可能な土地面積を「グローバルな再生余力」として定義し、その可能性を満たす上で必要な種子銀行の数を分析しました。

調査から、世界的に分散された種子銀行ネットワークが、森林再生の成果を飛躍的に改善し、絶滅危惧種を保護して、地域社会に利益をもたらすことが分かりました。

主要な調査結果は、以下の通りです。

  • 現在96カ国の410の種子銀行が、生態系回復のために在来種を保存しているが、ほぼすべての国でさらに多くの種子銀行が必要である。より大規模な地域の種子銀行を設立すれば、種子のニーズに効率的に対応できる。
  • 世界の半数以上の国に、既知の種子銀行が存在しない
  • 種子銀行の数が最も多いのは、米国、オーストラリア、ブラジル、中国である。しかし、これらの国は、10年以内に森林再生余力を満たすために最も多くの新しい種子銀行を必要としている国々でもある。
  • 森林再生運動は、脅威にさらされている生物多様性を保護・再生するために、数十万人もの種子コレクターを育成しなければならない。
  • 熱帯地方と生物多様性のホットスポットは、生物多様性と気候調整に与える影響が大きいため、新たに種子銀行の能力を増強する際に最優先すべき場所である。

この調査を受けて、テラフォーメーションは以下のことを呼びかけています。

  • 企業は持続可能性計画で種子銀行への投資を行う:種子銀行は、国連の持続可能な開発目標を直接支える具体的な再生ソリューションです。
  • 政府は天然資源管理戦略として種子銀行を支援する:あらゆるレベルの政府支援により、現地に適応した回復力のある種子のために、充実したつながりを持つ拡張可能な分散型ネットワークを構築できます。
  • 地元の再生支援組織は種子銀行を優先する:現場ですでに再生活動を行っている人々は、再生の手段に種子銀行を加えることで、より効率的に作業を拡大できます。

シード・ツー・フォレスト・アライアンス

テラフォーメーションとそのアライアンスのメンバーは、原生林再生における最大の障害を克服するために、ソリューションの規模拡大に努力しています。最大の障壁は4つあり、不十分な種子の供給、現場における技術的専門知識の欠如、データのアクセス性、不十分な資金調達です。アライアンスはまず、種子の供給に焦点を当て、林業グループを資金、技術、研修とつなぐことで、地元の種子供給を確立し、生物多様性のある森林再生を大規模に行うことを可能にします。

アライアンスは3つの指針によって支えられています。

  • 生物多様性と生態系の回復力:アライアンスは、自然に根ざした解決策に関するIUCN世界標準に準拠した、在来の生物多様性を持つ森林再生のみを支援します。単一栽培や破壊的な林業活動は支援しません。
  • コミュニティー:アライアンスは、堅牢で公正な土地再生の中心にあるものはコミュニティーだと信じています。とりわけジェンダー平等、働きがいのある仕事、人間の健康と福利、貧困の撲滅など、国連の持続可能な開発目標と足並みをそろえた森林再生プロジェクトを支援します。
  • 測定可能な影響と透明性:アライアンスは影響力を優先するため、定量化可能な目標を設定し、透明性をもって進捗状況を報告します。

グローバル種子銀行インデックスは、こちらからダウンロードできます。

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テラフォーメーションについて

テラフォーメーションは、気候の安定、生態系の回復、活気あるコミュニティーの構築のために、世界の森林再生に注力しています。

森林炭素アクセラレーターを開始し、初期段階の林業チームが生物多様性のある森林再生プロジェクトを立ち上げ、構築、規模拡大して、高品質の検証された炭素クレジットを生産できるように支援します。

テラフォーメーションのパートナー・ネットワークは5大陸にわたり、多様な土地所有者と組織が含まれています。テラフォーメーションは、レディットの元CEOのイーシャン・ウォンによって2019年に設立されました。

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