「一番早く国家試験の受験資格を得られる」“5年カリキュラム”で看護師養成の高校 全国的にも珍しい課程の魅力とはー静岡・浜松市

静岡県浜松市にある浜松修学舎には、全国的にも珍しい、高校生から看護師を養成する課程があります。2022年4月に新設されたこのコースでは、60人の看護師の卵が学んでいます。

創立94年を迎えた浜松修学舎中学・高校です。9月20日は、新校舎の完成を記念して式典を開きました。校舎の新築は「浜松修学舎90周年夢みらいプロジェクト」と題して、制服のリニューアルや新学科の設置などと並行して進められてきました。

2022年4月に新設されたのが、看護学科・看護専攻科です。静岡県内では初めて、全国的にも珍しい5年間で看護師を養成する課程で、一般的な高校生の3年間で基礎的な看護科目を学び、その後2年間「看護専攻科」でより専門性の高い看護の知識を学習します。

2022年看護科に入学した生徒は60人。島田楓さん(16)は神奈川県の親元を離れ、浜松修学舎に通っています。

<島田楓さん>

「小学6年生の時に看護師になりたいと夢を持って、高校を探した時に5年一貫校を見つけて。一番早い時間で国家試験の受験資格を得られるところに魅力を感じて」

看護師免許を取るための国家試験を受けるには、高校卒業後、3年制の短期大学などに通うのが一般的なルートですが、中学生時点で看護師の道を目指した場合は浜松修学舎のような5年間で看護師を養成する課程が最短のルートです。

会話に花を咲かせるのは、寮生活を共にする仲間たち。島田さんのように親元を離れ、看護師を目指す生徒が多くいます。

<島田楓さん>

「人間関係で色々あったりするけど、楽しいと思います。5年間勉強して卒業して国試に合格出来たら、救急看護に行きたいです」

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