葬儀に花贈る 清川村議会・細野洋一氏が議長辞職 公選法に抵触? 村民から疑問の声

 清川村議会の9月定例会本会議が21日開かれ、細野洋一議長(72)=無所属=が「都合により議長を辞職したい」として議長職の辞職届けを提出し、許可された。

 同氏や他の村議らによると、同氏は7月、村内で行われた通夜に供花を贈ったことについて村民から「議員が葬儀に花を贈っていいのか」と疑問の声が上がり、村議会全員協議会で議論されていたという。

 公職選挙法では、議員が選挙区内の葬儀に花を出すことは禁じられているが、例外として6親等以内の血族、配偶者と3親等以内の姻族は親族として認められている。

 細野氏は取材に「祖母の実家の関係の親戚で、何親等かはっきり分からないが親族だと思っている。だが、違反だと指摘する声があるのは(議長として)自分が信任されていないわけであり、議会を混乱させないために議長の辞職を決めた」と話した。

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