「今からでも国葬中止」 桜木町駅前で市民ら街宣活動

国葬反対を訴える参加者たち=横浜市中区

 安倍晋三元首相の国葬に反対する街宣活動が21日夕、横浜市中区のJR桜木町駅前広場で行われた。神奈川憲法会議と県憲法共同センターが呼びかけ、市民ら300人(主催者発表)が集まった。参加者らは「みんなの命は平等」「税金を勝手に使うな」「今からでも国葬中止」などと声を上げ、駅前を行き交う人々に呼びかけた。

 国葬に反対する署名活動を行ったほか、呼びかけ人らがスピーチした。神奈川憲法会議代表の森卓爾弁護士は、「国葬を行う法的根拠がないことが一番の問題」と指摘し、「国葬反対の声を上げていきましょう」と訴えた。 

 横須賀市から参加した60代の無職女性は、「話し合いもせずに何でも閣議決定で済ますのはおかしい。銃撃で亡くなったことは確かに悲しいけれど、それと国葬は別の話だ」と思いを口にした。

 横浜市西区に住む70代の男性は国葬反対と書かれたプラカードを持ち「国民主権の憲法に反する国葬はとんでもない。怒り心頭だ」と憤った。

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