きょう（木）は、湿った空気の影響で太平洋側から雨雲が広がる見込み。午後は雨の範囲が広がっていき、夜遅くなるほど各地で雨が降りやすくなりそうだ。関東や東海は朝から気温があまり上がらず、10月並みとなる見込み。服装選びにも気をつけたい。日本の南の熱帯低気圧は24時間以内に台風に発達する見通し。あす（金）以降は次第に北上して周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、雨脚の強まる所もありそうだ。三連休中は雨の降り方に注意が必要だ。

次第に雨雲広がる　夜は広く雨

　日本付近の高気圧は中心が北に偏っているため太平洋側は湿った空気の影響で雲が広がりやすく、高気圧も今夜にかけて東へ離れていくため、次第に雨の範囲が広がる見込み。
　東海から西の太平洋側は朝から雨雲のかかっている所がある。日中は関東にも雨雲がかかってきて、東海から西での太平洋側は雨の所が多くなりそうだ。午後は中国地方も雨となり、夕方以降は北陸や東北でも雨の降り出す所がある見込み。日中は晴れ間の出る九州北部も夜には雨となりそうだ。
　北海道は広い範囲で晴れる見込み。

関東や東海　10月並み肌寒さも

　けさは北海道を中心にこの秋いちばんの冷え込みとなっていて、午前5時までにぬかびら源泉郷で0.2℃、朱鞠内で0.3℃、札幌でも8.9℃まで下がった。

　日中は北海道や東北北部、西日本ではきのう（水）より高くなり、晴れる札幌では22℃などこの時季らしい陽気に戻りそうだ。
　東海や関東はきのうより低く、東京で23℃、名古屋で24℃など10月上旬から中旬並みとなる見込み。東京は20℃を少し超えるくらいの時間が長く、北よりの風に加えて雨も降るため、昼間もひんやりと感じられる所もありそうだ。

三連休前半は広く雨　雨脚強まる所も

　日本の南の熱帯低気圧は今後、台風に発達する見込み。あす（秋分の日・金）にかけて南の海上を北上し、周辺の湿った空気が日本列島に流れ込む。あすになると全国的に雨の範囲が広がって、東日本の太平洋側や北日本でも雨脚の強まる所がありそうだ。東海では非常に激しい雨の降る所もある見込み。土曜日にかけても東日本や北日本では断続的に雨の予想となっている。東海中心に雨の量が多くなるおそれもあり、連休中は大雨に注意が必要となる。

　南から暖かい空気が流れ込むため、西日本では30℃以上の真夏日になる所もあり、東京も28℃前後と蒸し暑く感じられそうだ。
（気象予報士・及川藍）