沖縄県内でデング熱患者、3年ぶりに発生 輸入感染例の可能性

 那覇市保健所は21日、市内在住の50代男性1人がデング熱に感染したと発表した。市保健所によると、県内のデング熱患者発生は2019年に10例が報告されて以来、3年ぶり。積極的疫学調査の結果、海外での滞在歴などから輸入感染例の可能性が疑われるという。

 市保健所は「市内でデング熱の感染が拡大するリスクは低い」とした上で、蚊に刺されない、蚊を増やさない対策の徹底を呼び掛けている。

 患者は9月4~14日にネパールへ渡航し、蚊に刺された。16日に発症し、20日にデング熱と診断された。同日から入院し、容体は安定している。デング熱は蚊が媒介し、人から人には感染しない。発熱や頭痛などの症状が現れ、まれに重症化する。 (伊佐尚記)【関連記事】
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