台風で倒壊の馬小屋 クラウドファンディングで改築費用募る 南阿蘇村の保護牧場

台風14号の影響で倒壊したオープンセサミの馬小屋=南阿蘇村

 引退馬やけがした動物を飼育している南阿蘇村の非営利の保護牧場「オープンセサミ」が、台風14号の強風により馬小屋が倒壊するなどの被害を受けた。代表の百瀬友香さん(55)は、「冬を前に馬たちが安心できる小屋を用意してあげたい」とクラウドファンディング(CF)で支援を募っている。

 同牧場は平成初期にオープン。現在は引退した競走馬27頭を中心に保護猫なども飼育している。台風が最接近していた19日午前2時ごろ、百瀬代表が見回りに訪れた際に、馬小屋全体の2割ほどが倒壊しているのを発見した。馬たちは身を寄せ合って雨風に耐えていたという。

 「馬たちにけがが無かったのが不幸中の幸い」と副代表の齊藤りつ子さん(46)。同日昼には被害を知ったボランティアが駆け付け、倒壊しなかった馬小屋にブルーシートを掛けたり、応急の柵を設置したりした。

 百瀬代表によると、馬小屋は築20年以上で老朽化が進んでおり、今月5日にCFのサイト「CAMPFIRE」でリニューアルの資金を募り始めたばかりだった。SNSで賛同者が被災状況を拡散したことで、200万円ほど集まっていた寄付は19日夜までに初期目標の500万円を突破。その他の小屋修復や飼料高騰を含め、最終目標を1千万円に再設定したという。

 現在は、倒壊した小屋の片付けや馬が雨風をしのぐための簡易的な小屋作りが急務。百瀬代表は「冬の寒さが厳しい阿蘇で馬たちが安心して余生を暮らせる場所を取り戻してあげたい。人手や余っている資材があれば提供してほしい」と呼びかけている。オープンセサミ☎090(7623)2908。(上杉勇太)

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