熱帯低気圧 台風に発達して北上・接近 連休中は太平洋側中心に大雨のおそれ

日本の南にある熱帯低気圧は今後、台風に発達して北上する見通し。24日(土)にかけて紀伊半島から東海に接近し、太平洋側を中心に連休中の天気に大きく影響するおそれがある。北日本も、連休中は雨の強まる所がありそうだ。

■東海中心に大雨

 きょう(木)は高気圧の縁を吹く湿った空気の影響で、西日本の太平洋側や東海で雨の降っている所がある。今夜にかけては、雨の範囲が関東や東北南部にも広がる見通し。四国から東海は大気の状態が不安定となるため、遅い時間ほど局地的に雷を伴い非常に激しい雨の降る所がありそうだ。

 なお、台風に変わる熱帯低気圧が北上・接近する影響で、23日(金・祝)~24日(土)は、東海を中心に警報級の大雨となる可能性がある。連休中は、近畿や東・日本を中心に、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要だ。屋外にいる場合は、特に落雷や突風にも注意したい。北日本も前線の影響で、24日(土)を中心に雨の強まる所がありそうだ。

■気温は高めに

 けさは北海道で0℃近くまで冷え込み、東・西日本でも空気がひんやりと感じた所が多い。23日(金・祝)朝も、東京など関東は涼しくなるが、全国的にはけさより大幅に気温が高くなる見込み。日中も東・西日本は25℃を超え、西日本の太平洋側は30℃以上の所がありそうだ。湿気が多くなり、季節が逆戻りしたような体感となりそうだ。24日(土)も太平洋側は蒸し暑い予想だが、25日(日)は晴れる日本海側は比較的空気が乾く見通し。

(気象予報士・高橋和也)

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