男性の家事・育児力、和歌山は33位 住宅メーカー調べ

 積水ハウスが男性の家事・育児力を都道府県別にランキングでまとめた「男性育休白書2022」によると、和歌山は33位だった。昨年の36位よりは順位を上げたものの、育休の取得日数は全国41位と低かった。総合ランキングの首位は高知で、家事育児を実践した数や時間についての評価が高かった。2位は沖縄、3位は鳥取だった。

 調査は6月7~14日、小学生以下の子どもがいる20~50代の男女計9400人を対象にインターネットで実施した。

 (1)女性が認める男性の家事・育児の実践数と関与度(2)男性の育休取得日数(3)女性が認める男性の1週間の家事・育児時間(4)男性自身が感じる家事・育児参加による幸福度―を指標にして数値化し、都道府県別に順位を付けた。

 和歌山は、男性が育休を取得した家庭のうち、その平均取得日数が4.7日だった。前年(1.2日)よりは3日以上増えているものの、全国平均(8.7日)より4日少ない。1位は沖縄の19.7日、2位は栃木の15.9日、3位は東京の14.8日。最下位は奈良で2.4日だった。

 和歌山で最も全国順位が高かったのは「男性の家事・育児の数」の6.4個で14位。全国平均は5.9個だった。

 和歌山の他の指標の順位は、男性の家事・育児時間が26位、家事・育児の関与度は28位、家事・育児の幸福度は36位だった。

 調査対象の全体でみると、男性の育休取得率は17.2%で、前年(12.2%)より5.0ポイント上昇した。

 改正育児・介護休業法が今年4月から段階的に施行され、10月からは、妻の産休期間に夫が取得できる「産後パパ育休(男性版産休)」も始まる。

 県労働政策課は「セミナーなどで県内の各企業に制度を広く知ってもらえるようにし、男性の育休の取得率や取得日数が増えるように努めたい」と話している。

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