ヒョウタンたわわ 収穫して人形などに

ヒョウタンを収穫する岡老人クラブの役員ら(和歌山県上富田町岡で)

■老人クラブが収穫 上富田町岡

 和歌山県上富田町の岡老人クラブ(田上さよ子会長)が、同町岡の田中神社近くにある畑で、たわわに実ったヒョウタンを収穫した。

 岡老人クラブは「千成ひょうたん」を栽培している。会員やボランティア約10人が、コンテナ20個分を収穫した。

 収穫したヒョウタンは、大きなおけに入れた水に20日間ほど漬けてから、一つ一つ皮を洗い、水を入れて振る作業で種などの中身を抜く。さらに2週間水に漬けて洗った後、1週間ほどかけて干す。

 岡老人クラブでは栽培したヒョウタンを町のマスコットキャラクター「ひょうたんせんぱい」の人形などに加工したり、ホテルや町内の事業所に販売したりしている。

 田上会長(87)は「ヒョウタン作りは岡老人クラブの宝物。丹精込めて作った」と話した。

■「置物に加工し寄贈」 田辺の上地さん

 和歌山県田辺市東山2丁目、新聞配達員の上地昇さん(73)は自宅の庭でヒョウタンを栽培している。収穫した実は置物に加工し、今年も市内の福祉施設に贈る。

 毎年、育苗ポットに種をまいて苗を育て、4月になると庭に植え替えている。

 生育は順調で、猛暑による影響はなかったという。また、天候に恵まれたため受粉も順調に進み、実が16個できた。中には長さが26センチあるものもある。

 上地さんは14年前からヒョウタンを栽培。収穫した実は水に漬けて種を抜き、乾燥させてニスを塗ったり、飾りひもを付けたりして高齢者や障害者の施設に贈っている。

順調に育ったヒョウタンと栽培している上地昇さん(和歌山県田辺市東山2丁目で)

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