アルファタウリF1のトスト代表、残留の決まった角田は「F1のシートに相応しいことを示している」と評価

 スクーデリア・アルファタウリは9月22日、2023年シーズンも角田裕毅がチームに残留することを発表した。これで角田はアルファタウリで3年目のシーズンを迎えることになる。

 2021年にアルファタウリからF1にデビューした角田は、日本人初となる開幕戦での入賞を果たし、シーズンを通して7回の入賞を果たした。最終戦では自己最高位となる4位に入り、デビューイヤーの獲得ポイントは32、ランキングは14位だった。

 2022年は技術規則の変更により、まったく新しいF1マシンが導入された。今季の角田は第16戦イタリアGP終了時点で入賞が3回、獲得ポイントは11、ドライバーズランキング11位となっている。

角田裕毅とフランツ・トスト(アルファタウリF1代表)

 角田の残留についてアルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストは、角田が真のポテンシャルを示すための時間を得ることができたことを喜んでいると述べた。

「裕毅がチームに加入した2021シーズンから見てきた通り、彼は非常に才能豊かなドライバーで、2022シーズンはさらなる成長を遂げています。最近の裕毅のペースはその証左で、彼にはF1のシートが相応しいことを示していますし、残り6戦でも強力なリザルトを残してくれることを期待しています」

「以前から話していることですが、ドライバーがF1に完全に慣れるまでは最低でも3シーズンは必要ですので、今回の残留決定で裕毅が真のポテンシャルを示す時間を得られたことを嬉しく思います。さらに言えば、今回の残留決定は、才能ある若手ドライバーをジュニアカテゴリーから育成しているヘルムート・マルコ博士と彼のドライバープログラムの正しさの証明でもあります」

「最後に、裕毅と並んで私からも継続的なサポートと彼にもう1シーズン残れるチャンスを与えてくれたレッドブルとホンダに感謝の意を表します」

 なお2023年の角田のチームメイトについてはまだ明らかになっていない。現在のチームメイトであるピエール・ガスリーには移籍の噂も流れており、アルファタウリの正式発表を待ちたいところだ。

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