こども図書館「移転せず」決定に市民は…市議会では質問相次ぐ 広島市

急展開を見せた広島市のこども図書館。市は当初の移転案を変え現地に残すことを決定。市議会では22日も質問が相次ぎました。

現地に残ることが決まったこども図書館。

子ども「これはおりがみ大図鑑です。この図書館が好き」

母「(本の)種類も多くて一番いい図書館だと思う」

30年以上読み聞かせのボランティアとして活動し、移転反対の署名を集めてきた吉田さんは。

吉田真佐枝さん「1つだけ動かせばいい、1つは残せばいいというものではなくて、広島の街の私たち市民の文化ゾーンとしてここで文化を育んでいってほしい」

議論が続く図書館移転問題。22日も質問が相次ぎました。

定野和広議員「ボタンの掛け違いはそれを解こうと思ったらいったんそれを外さないといけない。図書館はどうあるべきなのかたとえ時間がかかってもしっかりと議論をすべきではないか」

市民局 阪谷幸春局長「我々としてはしっかり市民の皆さんの意見・議会の意見・審議会の意見を聞いてつくっている 足りていないということはない」

市は去年、こども図書館と中央図書館を合わせて広島駅前の商業施設に移転する計画を公表。しかし市民から請願や陳情が相次ぎました。

市はこうした意見を考慮し、こども図書館を現地に残す決定に至ったといいます。

今後の議論は、併設するこども文化科学館のリニューアルに合わせ、改装の具体案をつめる作業へと移ります。

一方、中央図書館については現地建て替え、公園内での建て替え、広島駅前への移転の3案の比較検討が続き、今年度中に結論が出せるか見通しが立っていません。

© 広島ホームテレビ