泰平踊しっかり覚える 飫肥小6年69人 練習励む

保存会メンバーの指導を受け、泰平踊の練習に取り組む飫肥小の6年生

 日南市・飫肥小(宮崎宏子校長、357人)の6年生69人は今月から、県指定無形民俗文化財・泰平踊の習得に励んでいる。泰平踊本町組保存会(石山昂会長)の指導の下、10月開催の飫肥城下まつりと運動会での披露に向け、構えや所作の練習を繰り返している。
 泰平踊は、編みがさに着流し姿の侍と、鉢巻きに丈の短い着物の奴(やっこ)に分かれて踊る。同保存会は60年ほど前から同校児童の指導を担当している。初日の20日には、同会メンバー9人が同校を訪問した。侍を担当する子どもたちは体育館、奴は運動場で練習。足をハの字に開いて腰を落とす基本姿勢を習った後、「ツンツンテン」という拍子に合わせて進みながら踊る序盤の動きを確認した。
 奴の練習に参加した安藤隆晃君(11)は「手足の動きが複雑で難しかった。本番までにしっかり覚えて、たくさんの人の前で堂々と踊りたい」と目を輝かせていた。
 練習は計9回を予定しており、運動会は10月23日に開催。同保存会は同市の吾田東小や飫肥中でも指導を行っている。16日にある飫肥城下まつりの時代絵巻パレードでは、児童、生徒らと一緒に先頭で踊りを披露する予定。

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