「中立的な立場で調査を」焼津漁協が第三者委の初会合 冷凍カツオ窃盗事件受けて

静岡県焼津漁港を舞台にした冷凍カツオの窃盗事件を受け、漁協が設置した第三者委員会が初めての会合を開きました。

<伊豆川洋輔記者>

「まもなく第三者委員会が行われます。不正はなぜ、まかり通っていたのか、漁協と関わりのなかった委員らによる調査・検証が行われます」

焼津漁港で起きた冷凍カツオの窃盗事件を受け、漁協は9月22日、事件の調査・検証を行う第三者委員会を設置し、初の会合を開きました。

第三者委のメンバーには、過去に冷凍カツオ窃盗事件の調査や裁判に関わったことのない弁護士2人と水産業に詳しい東海大学海洋学部の平塚聖一教授の3人が選定されています。

これまでも、焼津漁協による調査が行われてきましたが、第三者委は漁協職員が不正に加担した背景や20年にわたり、窃盗行為が続いてきた理由などを改めて調査します。

<第三者委委員長 前田俊房弁護士>

「中立的な立場で調査を進めていきたい。それだけ」

<焼津漁協 橋ケ谷長生組合長>

「今までは組合のための再発防止委員会など、そういう格好だったが、この委員会は被害に遭われた漁業者の立場を尊重して調査して頂きたく依頼した」

第三者委は3か月後をめどに報告書をまとめ、焼津漁協に提出する予定です。

© 静岡放送株式会社