マイナ業者選定に疑義 期限を過ぎて書類提出 「大雨で40分遅れ」は公正か 豊見城市議会で追及

 【豊見城】商業施設でマイナンバーカードの相談や写真撮影ができる出張申請サポート事業で、沖縄県豊見城市が業務委託の業者選定をする際、期限を過ぎて書類を提出した業者を選定していたことが22日、明らかになった。期限内に間に合った業者が他に2社あったが、提出が遅れた業者が選定されたのは公平性に欠けるとして、同日開かれた市議会最終本会議で野党会派が追及した。

 市は7月から公募型プロポーザル方式で事業の企画・運営業務の委託先の募集を開始。企画提案書などの受付期間を「7月20~26日の午後5時(必着)」と定めていた。だが最終日の26日が大雨で、1社が事前に市に連絡し、40分ほど遅れて提出した。

 野党は「大雨だから受け入れたというのはまかり通るのか」「公正な事務手続きか」などと市の対応を問題視した。

 市は事業の実施要領の留意事項に「検討すべき事情が発生した場合は別途協議を行う」との項目があることを根拠に挙げた。選定した理由は「プレゼンの審査基準、項目に基づき適正に審査された」とした。

(照屋大哲)

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